2024.08.31
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【売上=単価×人数×頻度】【頻度】の話。

整骨院の業界には、院長や会社の方針によって様々なタイプがあります。

施術ごとに来月の予約を案内する整骨院もあれば、10回や12回のお得な回数券を販売する整骨院もあり、それぞれ患者さんに来てもらう工夫をしています。

こうした整骨院のタイプを見極めるには【売上=単価×人数×頻度】を見れば、一目瞭然です。

この記事をおすすめしたい人

  • 現在の職場でミスマッチを感じている
  • 一度は業界を離れたが、また戻るか悩んでいる
  • 自分に合った整骨院を探したい

私はこれまで整骨院業界の求人だけを約15年間仕事にしてきましたが、誰よりもこの業界に精通しているという自信があります。

今回はそんな私が整骨院や治療の特徴が出やすい【来院頻度】について解説していきます。

整骨院が新患1名を獲得する相場

まず、整骨院の売上は【単価×人数×頻度】で計算できます。

整骨院で働くあなたの給料は、この「売上」から出るため、なんとなくて良いので理解しておいてください。

整骨院の売上の計算方法

最近の整骨院業界では、新しい患者さんを獲得するのに7,000円〜10,000円かかります。

これはインターネットなどに広告を出して、新しい患者さんを獲得するのに必要な価格で、顧客獲得単価(CPA)とも言われます。

新規の患者さん1人が初めて来院するために7,000円〜10,000円かかるわけですから、整骨院として利益が出るのはこの金額の分だけ通院した後ということになります。

逆に言うと、この金額を回収できないということは、整骨院の目線で見ると「広告をかけても元を取れない」という状態です。

実際に、以下の条件でいつ頃回収できるかシュミレーションしてみましょう。

顧客獲得単価を回収する事例

  • 顧客獲得単価:10,000円
  • 窓口負担金:2,000円
  • 必要な来院回数:5回

週2回来院する場合、2週間半で回収できます。

週1回来院する場合、5週間なので、1ヶ月と1週です。

月1回来院する場合は、5ヶ月もかかります。

同じ金額を回収するにも、来院頻度でこれだけ差が出ます。

しかし、忘れてはいけないのは、この段階では広告費用の元が取れただけということ。

整骨院として利益が出るのは、この後にどれだけ長く通ってもらえるか?にかかってきます。

来院頻度による整骨院の売上の違い

次は、整骨院の売上という視点で考えてみましょう。

売上を考えたとき、1人の顧客が一生でどれくらいお金を落としてくれるか?という考えがあります。

これをLTV(Life Time Value)と呼びます。

整骨院業界において、このLTVを大きく左右するのが「来院頻度」です。

例えば、1人の患者さんが窓口負担金2000円の整骨院に20年通ったとしましょう。

来院頻度によるLTVの違いを見てみましょう。

来院頻度によるLTVの違い

  • 窓口負担金:2,000円
  • 通う年数:20年

月1回(年24回)の頻度で通った場合
2000(単価)×年24回(頻度)×20年(年数)=960,000円

週1回(月4回/年48回)の頻度で通った場合
2000(単価)×年48回(頻度)×20年(年数)=1,920,000円

週2回(月8回/年96回)の頻度で通った場合
2000(単価)×年96回(頻度)×20年(年数)=3,840,000円

このように施術単価と年数が同じでも頻度を増やすことにより、患者さんが一生で整骨院に払ってくれるお金(LTV)は大きく変わるのです。

このブログでは、整骨院の単価や人数に関するお話も解説しています。

興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

整骨院の平均客単価は?【売上=単価×人数×頻度】【単価】の話。

加速する「整骨院離れ」の現状は?【売上=単価×人数×頻度】【人数】の話。

整骨院の来院頻度を増やす方法

ここまでの解説で、患者さんの来院頻度が整骨院の売上に大きく影響することが分かりました。

それでは、患者さんの来院頻度を増やすために、具体的に何が出来るでしょうか?

患者の来院頻度を増やす方法

  • 来週はいつ頃来れますか?と予約を促す
  • お得な回数券を販売する

このように将来的な来院を促すことで患者の来院頻度を増やすことができるのです。

ただ、ここで整骨院のモラルが問われます。

中にはこんな思考の整骨院も現れます。

  • ただ回数券を売れば良い
  • 回数券を高額にする
  • セールストークが上手い人が回数券を販売する
  • 回数券を販売するための営業トーク研修がある

今では回数券を用意している整骨院も多いのですが、それはあくまで患者さんの体の状態や施術内容ありきのこと。

患者さんや施術の内容、効果を二の次にしてまで回数券を売っている整骨院は、本当に良い整骨院だとは言えませんよね。

【整骨院への就職・転職】あなたに今からやって欲しいこと

ここまで整骨院への来院頻度について解説しました。

整骨院ではこのよう【単価×人数×頻度】をベースに売上を作って、従業員の給料や店舗の家賃を払っています。

しかし、このような整骨院の内部事情は、学校で教えてくれません。

多くの治療家は、就職して初めて回数券の存在を知ったり、求人票に出てこない情報に驚いたりします。

そのミスマッチが原因で業界を去ってしまう先輩も、数多く見てきました。

もしあなたが治療家として人生を歩んでいきたいなら、今日からこれを意識してください。

「業界の本質を知り、ミスマッチのない会社に入社する」

それだけであなたの治療家人生は激変します。

若手治療家がミスマッチで苦しまないために、私はこうしたブログを通じて整骨院のビジネスモデルや売上の作り方などを解説しています。

整骨院で理想的に働くためにあなたに出来ることは、今からの就職・転職に、真剣に向き合うことです。

あなたはどんな整骨院で働きたいですか?

「なぜあなたはこの業界を目指したのか」を思い出してみましょう。

まずは、若手治療家向けの適性診断を受けてみませんか?

まとめ

今回の記事では、整骨院の来院頻度について解説しました。

これから治療院業界での就職や転職を考えている若手治療家には、ぜひこの記事を読んで自分がどんな治療家になりたいのか、働く整骨院に何を求めているのか、をぜひ考えてみて欲しいです。

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これがあなたの治療が人生を大きく変えます!

弊社独自の視点で整骨院を4つに分類したポジショニングマップでは、整骨院のタイプや働き方の特徴を知ることができます。ぜひこちらもご覧ください。

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