2025.06.14
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【超重要】治療家としての効果提供。仕組み化と個人スキルの違い

同じ学校を出た同級生でも、治療院の現場で活かせる技術を身につけて結果を出せる人と、出せない人がいます。

その違いは、才能よりも「どんな職場で、どんな教育を受けたか」です。

効果を出すためには、属人的スキルか、仕組み化された技術か、自分に合ったスタイルを選ぶことが大切です。

本記事ではその違いと、職場選びのポイントを解説します。

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

効果提供には2種類ある

治療現場での「効果提供」といっても、大きく2つのパターンがあります。

効果提供の種類

  1. 仕組み化された効果提供
    治療手順や機器、マニュアルなどを活用して、誰でも一定の効果が出せるように設計された施術
  2. 属人的な効果提供
    経験豊富な先生が長年の感覚や技術で行う施術

どちらが良いかは人それぞれ。

まずは自分がどのような治療家になりたいのか、自分がどのスタイルに向いているかを知ることが職場選びの第一歩になります。 

グループ院によくある「仕組み化された効果提供」

仕組み化された効果提供とは、治療の流れや手法がマニュアル化されており、誰が施術しても一定の効果が出せるよう整備された施術スタイルです。

たとえば、トムソンベッドによる骨格矯正、EMSハイボルテージといった電気機器を使った筋肉・神経へのアプローチなどが代表的です。

こうした機器を使ったやり方は、再現性が高いのが特徴です。

経験が浅い新人でも一定の教育を受ければ効果を出しやすいため、患者さんの満足度にもつながりやすく、教育体制が整ったグループ院などでは積極的に導入されています。

マニュアル治療については以下の記事でも詳しく解説しています。

 「属人的な効果提供」を学べる環境は貴重

属人的な効果提供とは、ベテラン治療家が長年の経験や感覚に基づいて行う、高度で個別性の高い技術です。

その人にしか出せない“技”ともいえるため、患者からも「あなたに治療してほしい」と指名がつきやすく、治療家としての大きな強みになります。

実際にマニュアル化された治療に疑問を抱いて、属人的な技術を学べる整骨院に転職を決意した先輩もいます。

一方で、こうした技術を取得するためには時間がかかります

マニュアル化が難しいため、「見て覚える」文化になりやすく、若手の教育体制が整っていない院も少なくありません。

カリスマ治療家がいるだけでなく、新人にも丁寧に指導が行われているか、技術を教育する仕組みがあるかを見極める必要があります。

だからこそ、属人的な技術があり、その技術を若手にもしっかり教えてもらえる環境は非常に貴重なのです。

治療院の就職・転職で見落としやすいポイント

治療院業界の求人票だけを見ても、以下の重要なポイントは分かりません。

求人票では見えない重要ポイント

  1. 「仕組み化された効果提供」「属人的な効果提供」のどちらを提供しているのか
  2. 教育体制がどの程度整っているのか

求人票の内容がどこまで本当なのか、具体的な中身を確認しないまま就職先を決めてしまうのは要注意です。

実際に、就職前は「しっかり教える」と聞いていたのに技術的な教育がほとんどなく退職を決意した先輩のケースも…。

このような事例もあるため、表面的なワードに惑わされず、見学や面接で直接質問をしたりそこで働く先輩と話したりしながら実態を確かめる視点を持つことが、職場選びの失敗を防ぐ鍵になります。

自分に合った成長スタイルを知ろう

「仕組み化された環境で、安心してスキルを身につけたい」

「個人の技術をしっかり磨いて、一人ひとりに合った施術ができる治療家になりたい」

どちらの考えも間違いではありません。

大切なのは、自分がどちらのスタイルで力を伸ばせるかを知り、その環境を選ぶことです。

そこで役立つのが、弊社が若手治療家のために開発した無料の「職場適性検査」です。

いくつかの質問に答えることで、自分に合った働き方や院のタイプが見えてきます。

たった5分の診断ですので、就職・転職を考える前にまずは自分を知ることから始めましょう!

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