2025.01.04
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整骨院業界の『退職金』の話

今回は整骨院業界で働く治療家に向けて「退職金」のお話をしていきたいと思います。

今回のテーマ

  • 整骨院って一般の会社員と同じ待遇を期待できるの?
  • 退職院はもらえないと聞いたけど本当?

結論から言うと、残念ながらこの業界で退職金はほぼ貰えません。

このブログでは背景や裏側を説明しながら、最近は退職金を準備する整骨院も出てきたよというお話しをしていきます。

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

【現実】退職金がある整骨院は1%以下

まず厳しい現実として、退職金制度がある整骨院は全体の1%以下しかありません。

その他の99%の整骨院は、社員に対して支払う退職金を導入していません。

そもそも退職金とは、必ず企業が用意するべきものではなく、法的な義務もありません。厚生労働省が実施した「平成30年就労条件総合調査」によると、退職金を導入していない企業は全体の約20%ありました。

退職金を導入していない企業の特徴として「従業員数の少なさ」が挙げられており、治療院の他にも宿泊業や飲食業は退職金の導入率が低いとされています。

この調査から、少ない従業員で運営する整骨院では毎月の給料に加えて退職金まで用意することは難しいことが分かります。

整骨院勤務でも退職金を受け取れる制度もある

99%の整骨院が導入していない退職金ですが、実は最近少しずつ変わり始めています。

勤務先の会社が「企業型DC(企業型確定拠出年金)」という制度を導入していれば、整骨院で働いていても退職金を受け取れるのです。

企業型DC(企業型確定拠出年金)とは、法律の整備により2001年に始まった制度で、給料から一部を差し引いて退職金のために積み立てができる(節税にもなる)仕組みになっています。

厚生労働省:確定拠出年金制度の概要

全体的な割合は少ないとはいえ、こうした制度を導入している会社は社員の「今」だけでなく「将来」のことも考えてくれる会社です。現状はたった1%ですが、この流れが整骨院業界にも広まって欲しいと思います。

注意点として、この制度は会社側が加入する制度であることです。個人が希望しても加入できないので注意してください。

個人で退職金の対策したい場合は、もらっている給料の中から個人年金に加入したり貯金をしたり、自分で知識を持ってお金と向き合っていく必要があります。

働く対価はお金だけではないはず

ここまで読んでくれた方の中には、退職金のない整骨院業界なんて嫌だ!と思ったかもしれません。

ただ、退職金はもちろんあれば良いものですが、法的な義務もなく「退職金がないから悪」という話ではありません。

きっと働く価値は「お金だけ」ではないはず。

働く意味は人によってそれぞれ異なります。

もちろん生活のために、お金のために、働いている側面は誰にもあると思います。

しかし、このような思いもありませんか?

  • ・人に感謝される仕事にやりがいを感じる
  • ・尊敬する院長のすぐ側で高い技術を身に付けられる
  • ・目の前の患者さんの痛みや不調を解決してあげたい

あなたが「この職業を目指した理由」を思い出してみてほしいのです。

自分ってどんな治療家になりたかったんだっけ?という方は、ぜひ弊社が作った若手治療家専用の適性検査(無料)を受けてみてください!自分の価値観を見直す良い機会になるはずです。

適性診断

次は、働くことへの様々な価値観がある中で治療家に欠かせない「技術」についてお話ししていきます。

治療技術は他人にパクられない一生の宝

お金、やりがい、自己実現、感謝など、働く価値は人によって様々ですが、治療家にとって「技術」とは他者にパクられない一生の宝です。

技術があれば、転職しても、独立開業しても、退職しても、あなたの中にずっと残り続けます。

だからこそ「治療家として生きていきたい!」という思いがある若手治療家には、一生の宝になる「高い技術」を習得できる場で働いて欲しいと思っています。

初任給や退職金などの条件ももちろん大切ですが、中には条件だけ良くて技術を学べない企業もたくさんあります。

若手治療家の転職支援を行う私の会社「じんじあいであ」では、治療院全体を特徴別に4つのポジションに分けています。

各ポジションの特徴はこちらの記事を見ていただきたいのですが、給料条件や技術力はポジションごとに特徴があります。

中でも技術力が高いのは、左側のポジションA「優良治療院」ポジションC「THE 個人院」

自分の価値観に向き合って、その価値観に合う&欲しいものが手に入る整骨院を探すことができば、あなたの治療家人生は間違いなく良い方向に動き始めるでしょう。

また、企業理念は募集要項に反映されます。

今回のテーマは退職金でしたが、それ以外にも初任給、勤務時間、休日、福利厚生、勉強会の頻度ややり方などに企業の考えは大きく影響するものです。

退職金を導入する整骨院が増えているように、社員のために働く環境を良くしていこうという整骨院も少しずつ増えています。

そんな整骨院に出会いたい、立派な治療家になるために技術を学べる整骨院を見学してみたいという方は、ぜひ公式LINEから声をかけてください。

弊社では、治療院業界に特化した転職相談や、求人募集している整骨院の見学ツアーなどを行っています。

実際に整骨院業界の中で就職・転職した人の実体験を知りたい方はこちらをご覧ください。

【インタビュー】整骨院への就職・転職を成功させた柔道整復師5名の事例

まとめ

今回は、整骨院業界の退職金について背景や制度をご紹介しました。

若手治療家にとって退職後のことはまだまだ先かもしれませんが、長い人生を考えておく上で知っておいて損はありません。実はあまり知られていない現実でもあるので、ぜひ知り合いにもシェアしてあげてください!

今回の内容はnoteの記事でも書いています!ぜひこちらも読んでみてくださいね!

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