2024.11.09
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【新卒必見】治療院の新人研修とは?グループ院と個人院の研修内容

これから就活を控えている治療家の中は「研修」という言葉を良く目にするのではないでしょうか。

実際に「研修あり」の表記がある求人票は多いですが、その内容は大手グループ院と個人院では大きく異なります。

この記事をおすすめしたい人

  • 求人票に「研修あり」とあるけど、内容がよく分からない
  • 入社後に何を学べるか知りたい
  • 就職先をグループ院にするか個人院にするか悩んでいる

この記事では、このような方に向けて治療院の新人研修について詳しく解説していきます。

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

新人研修の内容は、グループ院と個人院で異なる

新入社員に向けた新人研修はグループ院と個人院で内容が大きく異なります。

一般的に、整骨院では「鑑別」で痛みの原因を把握し、「治療」を行ってから、「通院指導」で治療計画を立てて症状を治していきます。

大手グループ院と個人院では、この鑑別・治療・通院指導の3ステップで重視している部分が異なるため、研修内容も異なってくるのです。

【大手グループ院の特徴

効率的に治療を行うことで利益を上げ、多店舗展開や大人数のスタッフ雇用を行っている。新人スタッフにいち早く即戦力になってもらうために、マニュアルで効率化を図ることが多い。

【個人院の特徴

新入社員が一人前の治療家になれるように、院長や先輩が時間をかけて育てる。独自の技術を大切にしているためマニュアルがある院は少なく、地域密着型の経営を行っている。

以上の違いが、新人研修の内容にも大きく関わってきます。

新人研修の内容の違い

座学治療鑑別理念マナートーク練習
大手グループ院×
個人院××××

大手グループ院と個人院の違いについては、こちらのポジションマップでも詳しく解説しています。

グループ院の研修内容

そもそも大手グループ院では「効率」が重視されます。

鑑別・治療・通院指導の3ステップの中で、最も技術や知識が必要な「鑑別」や「治療」をマニュアル化して効率的に回し、「通院指導」で患者さんに何度も来てもらえるように仕組み化しています。このやり方で効率的な経営が出来ているからこそ、多店舗展開や何十人もの新卒採用ができるのです。

このような大手グループ院で、新入社員が求められることは何だと思いますか?

それは、効率化している「鑑別」や「治療」のマニュアルを覚え、1日も早く患者に治療を提供できる即戦力になることです。

そのため、鑑別はマニュアル通りにすることが求められ、治療も最低限の知識で治療ができるハイボルテージ、EMS(高周波)、猫背矯正、トムソンベッドなど機械を使う治療が多い傾向にあります。

また、整骨院の経営面では、効率良く売り上げを上げるためには「患者数」「単価」「頻度」がカギになります。これらを効率的に高めて利益を上げるため、大手グループ院の新人研修では「トーク練習」や「マナー研修」のような回数券を販売するための営業・接客に関する研修も多いです。

これは、大手グループ院が「患者数」や「頻度」を高めてしっかり効率的に利益を上げるための戦略でもあるのです。

整骨院のビジネスモデルについては、こちらの記事で解説しています。

個人院の研修内容

一方、個人院では「技術」を重視している院が多いです。

院長が独立開業している整骨院では、独自の技術を大切にしていたり地域密着型の経営をしていることが多いです。そのため鑑別・治療・通院指導の3ステップの中でも、最も技術や知識が必要な「鑑別」や「治療」の重点を置いています。

このような個人院では、新入社員でもなるべく早く鑑別や治療ができるように育てたいので、入社後すぐにマッサージや治療に入ることも多いです。規模の小さい個人院は、新入社員1~数名のために改まって研修の場を用意することも少なく、院長や先輩が治療の合間に直接教えてくれるケースもあります。

ただし、個人院は院長の考えや治療方針が色濃く反映されるため、相性がとても大切になります。個人院ならどこでも技術を学べると考えるのではなく「この院長の技術を学びたい」「あの先輩のような治療家になりたい」という整骨院を探す必要があります。

自分に合った整骨院を見つけることができれば、新卒の若手治療家がしっかり技術を吸収することができるでしょう。

あなたはどっち?自分の考えに合う選択を

今回は新人研修に焦点を当てて、大手グループ院と個人院の研修内容の違いをまとめました。

もちろん例外はありますが、大手グループ院は効率化を図って経営を安定させ、個人院は技術力を重視して地域密着の経営をしているという違いが研修内容にも反映されていると理解してもらたらと思います。

それを踏まえて、就職では給与や休日などの働く条件を重視するのか?知識や技術を吸収したいのか?生活と仕事の理想のバランスは?などを考え、自分の理想の治療家像に合う就職先を選びましょう。

グループ院と個人院の特徴については、こちら記事で詳しく解説しています。

まだ読んでいない方は、ぜひ一度読んでみてください。

治療家として自己分析をしたい、自分のタイプを知りたいという方は、ぜひ若手治療家専用の適性診断を受けてみてください!

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まとめ

今回は新人研修の内容について、大手グループ院と個人院の研修内容の違いを比較しました。

マニュアル化で効率的な経営を行う大手グループ院と、技術と個別指導を重視する個人院の違いを理解し、あなた自身の理想に合った治療院を選んでください。

就職活動を進める際は、自分にとっての理想の治療家像を明確にして、どのような働き方や研修が自分に適しているかを考えてみましょう。

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