2024.08.24
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【売上=単価×人数×頻度】【人数】の話。

整骨院の業界には、院長や会社の方針によって様々なタイプがあります。

1回の負担を少なくして数多くの患者さんを施術する整骨院もあれば、単価は高いけれど患者さんにしっかりじっくり向き合う整骨院もあります。

こうした見極めは【売上=単価×人数×頻度】を見れば、一目瞭然です。

この記事をおすすめしたい人

  • 現在の職場でミスマッチを感じている
  • 一度は業界を離れたが、また戻るか悩んでいる
  • 自分に合った整骨院を探したい

私はこれまで整骨院業界の求人だけを約15年間仕事にしてきましたが、誰よりもこの業界に精通しているという自信があります。

今回はそんな私が整骨院や治療の特徴が出やすい【人数】について解説していきます。

整骨院の平均来院人数は?整骨院離れの現状

近年、整骨院の来院人数はどんどん減っています。

以前は整骨院自体の数も少なく、月に200~300人の患者を受け入れている整骨院も多くありました。

それが現在では1ヶ月のレセプト枚数(患者数)は、平均で60~120あたり。

半分以下にまで減った理由は、整骨院が増えたり競合サービスが次々に誕生したりしてお客さんが流れているからです。

以前は「500円で電気を流してくれる」「マッサージして体が軽くなる」という感覚で整骨院に通っている人も多かったです。

しかし、今では整骨院の数が増え、駅近くやショッピングモールの中に店舗を持つリラクゼーション系のマッサージの大手企業が出てきたり、整形外科がリハビリマッサージを提供し始めたり、高齢者に対しては送迎付きの通所デイや訪問マッサージのように介護保険を使った様々なケアが登場しています。

その結果として「整骨院離れ」が進んでいるのです。

このブログでは、整骨院の単価や頻度に関するお話も解説しています。

興味のある方はこちらの記事もご覧ください。

整骨院の平均客単価は?【売上=単価×人数×頻度】【単価】の話。

整骨院に患者が通う頻度は?【売上=単価×人数×頻度】【頻度】の話。

来院人数を増やす方法とは?新患と再患のバランス

整骨院の来院人数は、以下の式で計算できます。

整骨院の来院人数の計算方法

人数=新患+再患+継続ー離反

整骨院の売上は【単価×人数×頻度】で計算できるため、人数を増やすことは売上アップに重要なポイントです。

最近のほとんどの整骨院は、人数を増やすために新患獲得に注力しています。

インターネット広告を使うなどして、新しい患者さんの動線を作っているのです。

確かにそれも正しいかも知れません。

でも、もう一度、人数の式を見てください。

整骨院の来院人数の計算方法

人数=新患+再患+継続ー離反

大切なのは新患だけではないはず。

個人的に本当に良い整骨院というのは、完治による離反が発生しているところだと思っています。

肩が痛くて来院した人を、しっかり治してあげる。
そして、また痛くなった時に「あの整骨院に行けばまた治してもらえる」と思い出してもらい再患につながる。

私はこれまで15年以上たくさんの整骨院を見てきましたが、この「再患」が多い整骨院は、ほぼ例外なく良い整骨院です。

しっかり地域に根差して、しっかり治していないとこの良い循環は生まれません。

こうした整骨院は、すごくバランスが良い整骨院だと考えています。

来院人数タイプ別の整骨院の特徴

ここまで解説した整骨院の来院人数は、多いから良い、少ないから悪い、という話ではありません。

整骨院それぞれに戦略があるため、これから就職・転職する若手治療家には自分はどんな治療家になりたいか?という部分に向き合ってほしいと思います。

例えば、来院人数が多い整骨院はこのようなメリットがあります。

来院人数が多い整骨院で働くメリット

  • 初診に入れる
  • 通院指導を学べる
  • より多くの患者さんを診れる

一方、来院人数が少ない整骨院にもメリットがあります。

来院人数が少ない整骨院で働くメリット

  • 患者さんを担当制でしっかり見れる
  • 自費診療に関われる
  • 単価の高い整骨院のやり方を学べる

あなたはどちらのメリットに魅力を感じましたか?

将来自分がどんな治療家になりたいのか?によって、学びたいことはきっと変わってくるはずです。

治療院業界での就職・転職を成功させるためには、まずあなたのなりたい治療家像に向き合う必要があります。

弊社では、若手治療化向けの適性検査を用意しています。

無料で受けられますので、ぜひ自分のなりたい治療家像に向き合ってみてください。

まとめ

今回の記事では、整骨院の特徴を見分けやすい来院人数について解説しました。

人数が多ければ儲かっていて、少なければ儲けていないという訳ではなく、それぞれの整骨院で売上を作る方法が異なるのです。

これから治療院業界での就職や転職を考えている若手治療家には、自分がどんな治療家になりたくて、働く整骨院に何を求めたいのか、をぜひ考えてみてください。

この業界では「業界の本質を知り、ミスマッチのない会社に入社すること」がとても重要です。

弊社独自の視点で整骨院を4つに分類したポジショニングマップでは、整骨院のタイプや働き方の特徴を知ることができます。ぜひこちらもご覧ください。

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