【ブラック整骨院】ヤバい求人票の見抜き方とブラック治療院のリアル

整骨院業界での就職・転職を考える中で「求人票」や「人事の説明」だけを見て判断していませんか?
実はこの業界では、働き始めてから「思ってたのと違う…」と感じる人が後を絶ちません。
この記事では、ブラック治療院のリアルな実態と、それに騙されないために求人票を見極めるポイントをお伝えします。
1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う
ブラック治療院って何?

「ブラックな職場」と聞くと、つい「残業が多い」「休みが少ない」といったハードな労働条件をイメージしがちです。
でも、本当の“ブラック”とは、表向きの情報(求人票)と実態が大きく食い違っている「嘘をついて人を集める職場」のこと。
ブラック治療院には、こんな実例があります。
ブラック治療院の実例
- 「勤務時間8時間」と書かれていたのに
実際は1日12時間以上勤務が当たり前 - 「治療に専念できる」と言われて入社したのに、
実際はカルテ記入・新患対応・会議など“治療以外の仕事”ばかり - 診療時間後に数値管理のためのシステム入力が必須。
タイムカードは切ってあるので、実質毎日サービス残業 - ノルマ付きの「無料体験会」が月に何度もあり
10〜30万円の回数券を販売しなければいけない - 「残業なし」と書いてあったのに
「みんなやってるから」と任意という名の強制残業が常態化
こうした内容は求人票に書いていないので、入社した後に本当の実態に気付き、数ヶ月で「もう辞めたいです…」という方も少なくありません。
このようなブラック治療院を見極めるために大事なのは、求人票や人事の説明だけで「いい職場だ」と判断しないこと。
求人票に掲載されている情報は、あくまで人を集めるための情報。
企業側も“載せたい情報”しか載せていないのが現状です。
求人票を参考にしつつも、現実とは異なる可能性があるという前提でしっかり見極める目を持ちましょう。
治療院業界で、なぜブラック治療院が生まれるのか?

整骨院業界は、人を採用する採用コストが非常に高い上に、「人がすぐ辞めてしまう」という課題を抱える企業も多くあります。
特に大手グループ院などは「質より人数が必要」「とにかく人を集めたい」と考える企業が少なくありません。
これは治療院業界のビジネスモデルにも関係しています。治療院の仕組みに興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
このように“人数を集めたい”というプレッシャーの中で、多くの場合、実際の現場をあまり知らない人事担当者が採用を担当します。
人事の仕事は「人を採用すること」であり、実際の治療現場でどんな働き方がされているのか、どんな課題があるのかまでは把握していないことも多いです。
結果として「うちは残業なしです」「治療に専念できます」といった聞こえのいい“キレイごと”だけを説明して、より多くの人数を採用しようとするのです。
なぜ本当のことを言わないのか?
それは、長時間労働やサービス残業、雑務の多さなどの現場のリアルを伝えたら、誰も応募してくれないから。
人事の「まずは入ってもらって、慣れてもらえれば…」という考えのもと、求人票や就職ガイダンスでは事実をぼかしたり都合の悪い情報はあえて伝えないことも。
その結果、若手治療家は「話が違う」「嘘だった」と入社後に気づくことになります。
だからこそ、就活生は「求人票や説明会の言葉がすべて本当とは限らない」という前提でいることが大切です。
次で説明するチェックリストなどを参考に、ブラック治療院を慎重に見極める必要があるのです。
ブラック治療院を見抜くチェックリスト

就職活動は、単に「内定をもらうため」ではなく、自分の未来を選ぶことです。
求人票などの表面的な条件だけで判断せず、説明会や面接、見学の場でしっかりと情報収集をして職場を見極めてください。
説明会や面接では、以下のような質問をすると求人票にはでない実態が見えてきます。
説明や面接で聞くべき質問
- 「治療以外の業務で、日常的に行うものは何ですか?」→雑務や営業の割合を確認できる
- 「新人スタッフが数字管理にどれくらい関わりますか?」→ノルマや売上への関与度がわかる
- 「無料体験イベントはどれくらいの頻度でありますか?」→営業色が強い職場かどうかを判断出来る
このような質問に対して、明確な答えを避けたり曖昧な回答をするようなら、少し注意が必要かもしれません。
また、見学が可能な場合は上記の質問に加えて、実際に働いている先輩に「本当の出社時間・退勤時間」を聞いたり、入社後の研修はどのように行われたか、職場の雰囲気や関係性を聞いてみるのも良いでしょう。
就職・転職を進める際は、待遇や給料の数字だけでなく「ちゃんと育ててもらえるか」「嘘がないか」も基準に加えると、入社後のギャップを未然に防ぐことができます。
治療院業界で本気で就活・転職を考えるあなたへ

整骨院業界での就職・転職を考えるときに、最も大切なのは表面的な情報に流されないことです。
たとえ周囲が「ここはいいよ」と勧めてきても、あなたに良いとは限りません。
その職場で、本当にあなたが納得して働けるか?をしっかり自分の目で確かめましょう。
- ・自分が患者だったとして「この整骨院なら安心して通いたい」と思えるでしょうか?
- ・あなたの家族に不調があった時に「家族をここで治療したい」と思えるでしょうか?
そんな視点を持つことで、職場を見る目が変わってきます。
また、どんなに評判がよさそうな院でも、必ず複数の職場を見て比較することが重要です。
比較することで、初めて「自分に合う職場」「自分が求める環境」が明確になっていきます。
整骨院への就職・転職事例を知りたい!という方は、こちらの記事もご覧ください!
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まとめ
今回は、治療院業界に存在する「ブラック治療院」の事例や見極め方を紹介しました。
整骨院業界での就職・転職では、求人票や人事の言葉だけで判断せず、自分の目で見て確かめることが大切です。
「思っていたのと違う」と後悔しないためにも、複数の職場を比較して「人材を育てる気があるか」「嘘がないか」という視点で見極めましょう。
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