整骨院経営者必見!整骨院コンサルの裏側と、受けたら絶対にやるべきこと

整骨院を経営していると、こんな悩みに直面する方も多いでしょう。
整骨院経営のよくある悩み
- 開業したけど売上が伸びない…
- 集患したいけど何から手をつけていいかわからない…
- 整骨院の経営について、誰かに相談したい…
そこで選択肢に上がるのが、整骨院コンサルティングの導入です。
しかし、コンサルにはメリットと同時にリスクも存在します。
この記事では、整骨院業界におけるコンサルの「裏側」や、コンサルを受ける際に気をつけるべきことを現場目線で深掘りしていきます。
1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う
整骨院コンサル最大のメリットは「再現性が高い売上アップの型が手に入る」こと

近年、整骨院業界は厳しい状況に置かれています。
同業である整骨院の数が増えているだけでなく、異業種にも競合サービスが増え、整骨院経営は感覚や経験だけで何とかなる時代ではなくなってきています。
特に開業初期は、実績も信用もない中で整骨院を経営する苦労は大きいです。
そんなとき、再現性の高い“型”を提供してくれるのが、コンサルの強みと言えます。
整骨院の大手コンサル3社は、やはり強い
整骨院業界でも「大手」と呼ばれるコンサル会社は、船井総研・リグア・アトラの3社。
経験、実績、データが豊富で、ある程度の成功パターンを教えてくれます。
その型に従って動けばある程度の成果(売上アップ)は見込めるため、「何から始めたらいいか分からない」という人にとっては大手のコンサルは心強い存在と言えるでしょう。
要注意!中小・個人の整骨院コンサルは質にバラつきあり
近年どんどん増えているのが、大手3社以外の中小〜個人コンサル。
おそらく100〜200人以上は存在し、あなたもSNSで整骨院経営のノウハウを発信する人を見かけたことがあるかもしれません。
ただし、実際そのようなコンサルの中には以下のようなケースも。
要注意!残念なコンサル例
- 本業の整骨院経営が不調なため、もう1つの収入源としてコンサルを始めた人
- SNSやLPだけは立派で、中身が伴っていない人
- 成果が出ないと「あなたの努力が足りない」と責任転嫁する人
中小〜個人のコンサルは質にバラつきがあり、中には無料や格安で相談に乗る姿勢を見せつつ結局は60万円以上のコンサルをセールスするなどの情報商材的な手法をとる人もいます。
もちろん高値でも価値が高いこともありますが、競合やライバルが増えて整骨院が生き残りをかけた今の時代は「治療家が治療家を食う時代」です。
受ける側がしっかりと情報を見極める、もしくは、より再現性が高い大手コンサルをおすすめします。
整骨院コンサルの弱点は「真似しやすい方法=真似されやすい方法」であるということ

コンサルの「再現性のある型」はメリットでもあり、デメリットにもなります。
「再現性が高い売上アップの型を知れて、それを真似すれば売上が上がる」ということは、その方法は「他院にも真似されやすい」ということ。
もし自社より資本力がある整骨院が、同じコンサルを受けて同じエリアに出店した場合、患者はどんどんそちらに流れていく可能性もあります。
あなたの院が患者さんに選ばれ続けるためには、型を真似し続けるだけでなく、段階的にオリジナルの魅力や差別化にも取り組むべきなのです。
「やり方」vs「あり方」コンサルの違いを理解しよう
コンサルには2種類あり、やり方のコンサルと、あり方のコンサルがあります。
■ やり方のコンサル(再現性重視)
- ・集患のLP、SNSの運用、LINE自動化など、具体的な“やり方”を教えてくれる
- ・成果が早く出やすいが、他院も真似できる
- ・「売上アップ」が目的の人には向いている
■ あり方のコンサル(独自性重視)
- ・「なぜこの仕事をしているのか?」という価値観から深掘り
- ・自院の存在意義を明確にし、独自路線を作っていく
- ・成果が出るまで時間がかかるが、他院と差別化しやすい
どちらが良い悪いではありませんが、自社のフェーズや目的によって選ぶべきタイプが変わります。
ここでの注意点は、絶対に「やり方」と「あり方」のコンサルを混同してはいけないということ!
詳しくは次で詳しく解説します。
整骨院コンサルを受けたら絶対にやるべき3つのこと

① まずは徹底的にパクる
売上アップの具体的なやり方を教えてくれるコンサルで「ちょっとアレンジして使ってみよう」はNGです!!
誰でも真似すれば売上アップできるという「再現性のある型」を教えてもらっているのに、中途半端にオリジナルを出しては意味がありません。
まずは徹底的に言われた通りにやって、ある程度の売上を作れる段階まで持っていきましょう。
② 成果が出たら「自分の強み」に舵を切る
やり方のコンサルで成果が見え始めたら、少しずつ自社のオリジナリティを出していく段階です。
再現性ある型で売上を保ちつつ、他院にない強みや患者さんの声を元に独自性を磨いていきましょう。
自社の強みを磨かないまま「①まずは徹底的にパクる」で終わってしまうと、そのやり方は他の院にもすぐ真似されてしまいます。
③ 現場を観察する
もしあなたが働いている院や知り合いの整骨院がコンサルを使っているなら、まずその様子をよく観察しましょう。
実際の現場レベルでどう変化したのか?新患の属性や来院理由の傾向が変わったか?という所から変化を感じ取れるはずです。
まとめ
整骨院業界には数多くのコンサルが存在しますが、すべてが優良とは限りません。
- ・大手コンサルには再現性高い型がある。成果は出やすいが真似されやすい。
- ・中小・個人には当たり外れがある。本業の実績を確認しよう。
- ・コンサルの「やり方」と「あり方」の違いを知り、自院のフェーズに合わせて選ぶ。
そして何より「まずは徹底的にやり方を真似する」「その後は自分の色を出す」という順番が大切です。
“コンサルを受けること”ではなく、“自社を良くするために何が必要か”という視点を忘れずに、コンサルティング導入を検討しましょう。