2025.04.05
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整骨院の担当制によるメリット・デメリットと向き不向きの特徴

弊社じんじあいでは、治療院業界に特化して就職・転職支援をしています。

その中でもよくある相談が「整骨院の転職を考えています。今の会社は担当制度がないので、患者さんを最後までしっかり診れないんです。」というもの。

そもそも担当制とは、治療家が患者さんの担当に付いて治療を行うもの。

一人の患者さんに対して継続的に関われるため、痛みや症状の経過を見れたり、完治まで担当できるやりがいもあります。

一方で、担当制にもデメリットがあるため、本記事では担当制のメリット・デメリットや向き不向きについて解説していきます。

こんな人におすすめ

  1. 担当制で患者さんをしっかりみれる職場で働きたい
  2. 今の職場は担当制度がなく、不満に感じている
  3. 整骨院への就職・転職で、院の選び方に悩んでいる

整骨院によって担当制に対する方針も異なるので、ぜひ就職・転職先選びの参考にして下さい!

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

整骨院の担当制のメリット4つ

整骨院の担当制4つのメリット

整骨院業界では、院によって「担当制」を採用しているかどうかが異なります。

ここでは、担当制の4つのメリットを解説します。

担当制のメリット

  1. 一人の症状を最初から最後まで責任を持って対応できる
  2. 「あなたに治療してほしい」という指名が生まれる
  3. 自費治療に強い
  4. 患者さんからの評価がダイレクトに分かる

担当制の最大の魅力は、一人の患者さんに初診から改善、完治まで一貫して関われることです。

「症状の変化をしっかり見届けられる」という点では、自分の技術や知識がどこまで通用するのかを確かめられます。

また、患者さんが満足する治療ができて評価されれば、再発した時に「またあなたに治療してほしい」と指名が生まれる可能性もあります。

大きなやりがいを感じられるのは、担当制の大きなメリットです。

さらに、担当制を採用している整骨院は自費治療にも取り組んでいる院が多いため、保険治療と比較して治療の自由度が高いという特徴があります。

しかし、良いことばかりではないのが担当制。

やりがいや責任が大きい担当制だからこそ、次で解説するデメリットも事前に知っておきましょう。

整骨院の担当制のデメリット4つ

整骨院の担当制4つのデメリット

整骨院によっては、患者さんに担当をつけず、スタッフ全員で治療する方針の院もあります。

そのような院は、以下の担当制のデメリットを避けているとも言えます。

担当制のデメリット

  1. 患者さんが通いたい日に通えない
  2. 売上や離反へのプレッシャーと責任が大きい
  3. 技術だけではなくコミュニケーション力も必須
  4. 担当制とはいえ好きに治療できるわけではない

担当制では「この先生に診てもらいたい」と思ってもらえる反面、自分のシフト・休日と患者さんの希望日が合わず通院が続かなくなるケースもあります。

患者さんの利便性を損ねることにもつながり、最悪の場合、そのまま離脱してしまう可能性も…。

また、担当制ではあなたの施術効果や接客の質が「あなたの評価」に直結します。

症状の改善が見られない

治療計画が希望に沿わない

些細な対応に不満を感じる

このように感じた患者さんは次回から来てもらえない可能性もありますし、「担当を外したい」という厳しい声もあるかもしれません。

患者さんの中には技術だけでなく「丁寧な説明」や「親身な対応」といったコミュニケーションを重視する方もいるため、一人ひとりとしっかり信頼関係を築く必要もあります。

実際に、非担当制の整骨院から担当制の整骨院へ転職した柔道整復師の北条さんも、担当制で感じるプレッシャーについて語ってくれました。

担当制では、患者さんが継続して来るかどうかはすべてあなた次第。

人によってはこのプレッシャーが大きなストレスになることもあり得ます。

最後に、「担当制=好きなようにやっていい」と思われがちですが、実際は院の方針や治療方法に沿う場合がほとんどです。

特に新人や若手の場合は「自分の考えで治療したい」と思っても、裁量が少なく感じる人もいるかもしれません。

担当制が向いている・向いていない人の特徴

担当制が向いている人・向いていない人の特徴

ここからは、担当制のメリット・デメリットを踏まえてどのような人が担当制に向いているのか・向いていないのか?を解説していきます。

担当制が向いている人の特徴

担当制は向いている人の特徴

  1. 初診から完治まで責任持って対応したい人
  2. 個人スキルを試したい・磨きたい人
  3. 独立開業に必要な経験を積みたい人
  4. 良い時も悪い時も、成果や評価を受け止められる人

担当制は、責任は重いぶん得られるものも大きいです。

ただ施術をこなすだけでなく「自分が診た患者さんを最後までしっかり良くしたい」という想いがある人や、「あなたに診てもらいたい」と言われる治療家になりたい人はやりがいや喜びを感じる働き方です。

中でも将来的に独立開業を目指す人には担当制がおすすめです。

症状の見立てから改善、コミュニケーション、継続提案、患者の満足度まで、この担当制では独立開業後に求められるスキルがすべて詰まっています。

自分の治療に責任を持つという意識や経験は、必ず将来役に立ちます。

担当制は良い評価も厳しい反応もすべて自分に返ってくるので、本当の意味で治療家として力をつけたいという方は、完全担当制もしくは一部担当制の整骨院を選ぶと良いでしょう。

担当制が向いていない人の特徴

担当制が向いていない人の特徴

  1. 技術だけで勝負したい人、コミュニケーションが苦手な人
  2. 自分の裁量より安定した環境を求める人
  3. 社内でキャリアアップを目指す人

担当制は、患者と深く関わりながら働ける反面、自分の判断と責任が求められる働き方です。

どうしても個人の力が求められてしまうため、責任やプレッシャーを避けたい人、接客が苦手な人には負担になる可能性もあります。

そのような方には、非担当制や分業型の整骨院が向いています。

担当制でない整骨院であれば、自分の裁量が少ないぶん整備されたマニュアルが用意されていることが多く、自分のやるべきことはとても明確です。

また、社内での昇進やキャリアアップを目指す人も担当制は向いていません。

社内でマネージャーや役員などを目指したい人は、治療技術以外にマネジメント力なども必要になります。

整骨院が売上を上げるための仕組みやマーケティングなどを考える必要があるため、患者さんに向き合う担当制よりも組織やチームをうまく回す分業制の整骨院が良いかもしれません。

結局、担当制は良いの?悪いの?

つまり、担当制は良いの?悪いの?

ここまで整骨院の担当制のメリット・デメリットや向き不向きを解説しました。

結局のところ、担当制の良し悪しはあなたがどんなキャリアを積み重ねたいか?によります。

担当制は「自分の力で勝負したい」人にとっては最高の環境です。

一方で「組織の一員として安定的にキャリアを積みたい」人にとっては、負担が大きく感じることもあります。

重要なのは、自分が何を重視するか。

担当制だから良い・悪いのではなく、あなた自身の将来のビジョンや性格を見つめ直して、あなたに合った環境を選ぶことが大切なのです。

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