治療家の就活はガチで終わってる!?先生紹介と就職フェアの裏側
この動画の内容はこちらの動画でも解説しています。
治療家を目指す学生さんや、次の職場を探している現役治療家の皆さん、今あなたはどのように就活・転職活動をしていますか?
とても残念なことに、この業界ではやり方を間違えると「ガチで終わっている」と言わざるを得ない就活・転職活動になってしまいます。
本記事では、2000人以上の治療家のキャリア相談を受けてきた過去の実例を元に、治療院業界の就活・転職の裏側と、治療家が本当の意味で安定を手にするためのキャリアの築き方を解説します。
1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う
治療家の就活「王道2パターン」とそのデメリット

今この業界で就職先を探そうとすると「学校の先生からの紹介」か「就職フェア」の2つがほとんどを占めています。しかし、この2つの道には自分でも気づかない大きな落とし穴が隠れています。
パターン1:学校の先生の紹介
先生からの紹介とは、通っている学校の先生に「こういう院の求人があるよ」と紹介してもらうパターンです。
学生側は「先生が言うなら安心だ」と素直に信じてしまいますが、実際に先生が紹介してくれるのは先生自身の知り合いの院や昔の教え子たちが働いている場所など、先生が個人的に知っている情報だけです。この方法の大きなデメリットは、自分のやりたいことに関係なく、先生が知っている狭い世界だけであなたの職場が決まってしまうことです。
さらに驚くべきことに、先生の中には「学生の就職が決まったら整骨院側から謝礼金を貰っている」というケースも。先生の推薦のように見えて、実は学生本人のやりたい事に関係なく特定のグループ院などに学生を送り出すという話も実際にあるほどです。
パターン2:就職フェア
この方法は、就職フェアのイベントに参加し、そこでブースを訪問しながらで働く院を決めるパターンです。
一度のイベントでたくさんの企業に出会えるため、一見効率よく見えますがこれにも問題があります。それは「就職フェア」は大手グループ院が主役のイベントであるということです。実は就職フェアには、とある仕組みがあります。就職フェアでブースを出すには1回で40万〜60万円という高い費用がかかる構造になっているため、ここにブース出展できるのは一度に30人以上を大量採用するような大手グループ院ばかりになってしまいます。
結果的に、就職フェアに参加した学生は「資金力のある大きな会社」という限られた選択肢しか見ることができず、本当に自分に合った職場に出会うチャンスを逃してしまっているのです。
総じてこれらの王道2パターンは、選択肢が少ない上に情報が偏っているという現実があります。
絶対に混同NG!会社の仕組みと個人技術の話

ここでは、この業界で就活をする際に必ず知っておいてほしい「仕組み」と「技術」の違いをお話しします。
「仕組み」で稼ぐ大手グループ院
多くのスタッフを抱える大手グループ院などは道具の力やルールを重視しているのが特徴です。トムソンベッドやハイボルテージ、EMSといった機械を使うことでどのスタッフが操作しても同じく効果が出る治療を提供したり、やるべきことが細かく決まった治療マニュアルが用意されていたりします。
その背景には、技術が未熟な新人スタッフでも会社から渡される機械を使いこなすことさえできれば、すぐに現場で活躍できるという狙いがあります。このような仕組みがあるからこそ、全国に多店舗展開ができたり、新卒を大量採用ができたりするのです。
一見、すぐに活躍できて良いように思えますが、自分自身の本当の実力(レベル)は上がりにくいという大きな落とし穴を忘れてはいけません。あくまで仕組みの上で成り立つ構造なので、会社を辞めた瞬間に仕組みから外れることになり「何もできない自分」に戻ってしまうリスクもあるのです。
「技術」を身につけて稼ぐ中小個人院
先ほど紹介した「仕組み」で稼ぐ大手グループ院に対して、「治療技術」という個人のレベルを上げて患者さんに向き合っていくのが中小個人院です。手を使った治療(手技)や、痛みの原因を見抜く診断能力を、長い時間をかけてじっくり学ぶことができます。
こうした中小個人院で働く大きなメリットは、この業界で生き残るために欠かせない「どこへ行っても通用する技術」が手に入ることです。一度身につけた高いレベルの技術は、たとえ会社を辞めたとしてもあなた自身の中にあるものなので、誰にも奪われることはありません。
もちろん自分のレベルを一歩ずつ上げていくには長い年月が必要で、最初はなかなか結果が出せずに苦労することもあります。最新の機械を使いこなしてすぐに現場で活躍している同期の姿を見て、焦りを感じることもあるかもしれません。
それでも、自分の治療技術で何年も痛みに悩んでいた患者さんを治し、「おかげで歩けるようになった」と泣いて喜んでもらえるような嬉しさややりがいは、地道に技術を磨き続けた人だけが味わえる治療家の醍醐味だと思うのです。
治療院業界では「大手=安定」ではない!

一般的に就職活動では「大きな会社に入れば将来も安心安定!」と思われがちですが、この業界に限ってはこの考え方は当てはまらないと思っています。
ここまで解説してきた通り、大手グループ院に就職して手に入る「仕組み」はあくまでその会社から借りているものに過ぎません。もしあなたがその会社を辞めることになったり、あるいは会社自体に何かあったりすれば、その武器はすべて返さなければならず、あなたの手元には何も残らないからです。
逆に、20代という貴重な時間を「自分の技術(レベル)を上げる」ことに投資した人は、たとえ環境が変わっても自分の腕一本で生きていくことができます。他の院に転職したとしても、将来自分で独立開業したとしても、身につけた治療技術があなたを一生助けてくれる「目に見えない資産」になるのです。
20代は周りから「何も知らなくて当たり前」と許してもらえる、技術を学ぶために最適な時間です。この時期に、目先の給与や休みの多さといった条件よりも、技術を学べる環境を最優先に選べるかどうかが、その後の治療家人生を大きく左右します。
僕はこの「時間をかけて身につけた治療技術」こそが、治療家にとって本当の意味での安定だと思っています。
就活を失敗しないためのポイント

それでは、就活で後悔しないためにはどうすればいいのでしょうか。具体的なポイントをまとめました。
ホームページの裏を読む
まずは気になる院のホームページを見てみてください。
「トムソンベッド」「猫背矯正」「EMS」「ハイボルテージ」といったキーワードが並んでいたら、確実にその院には仕組みがあります。とはいえ、これらが悪いわけではありません。新人スタッフが自信を持つための道具としてこれらを使っている院もあります。
しかし、それが「治療のすべて」になっている院は、仕組みに特化した院である可能性が高いです。自分のレベルを上げたいなら、その裏側にある「教育体制」や「院長の考え方」を深く探っていく必要があります。
「なぜこの院なのか」を明確にする
入社後に「思っていたのと違う」というギャップは必ず起こります。給与や教育体制への不満が出ることもあるでしょう。
しかし、「自分はこの技術を掴むためにここに来た」という明確な目的(入社理由)がある人は、多少のギャップも乗り越えていけます。逆に「条件が良かったから」という理由だけで入った人は、条件が少しでも崩れるとすぐにやる気を失って会社を辞めてしまう傾向があります。
就職・転職先を決めるときは「なぜこの院なのか」という入社理由を自分の中でしっかり固めて、「なんとなくここで良いかな」と妥協することなく、自ら情報を掴み取っていきましょう。
「就職先の選択肢をもっと知りたい」「中小個人院のことを知りたい」という方がいれば、まずは僕に気軽に相談をしてください。業界のことから求人の見方までお話しします!
治療家の就活はじめの一歩はコレ!

治療家の就活は先生の紹介や就職フェアといった狭い選択肢に流されがちですが、それだけでは情報が少なすぎます。もっと業界を広く見渡して、あらゆる選択肢を自ら探してみてください。
就活の第一歩は求人票を見ることではなく、「自分はどうなりたいのか」を自分に問いかけることから始まります。
開業したいのか、スポーツに関わりたいのか、それとも目の前の人を治せる職人になりたいのか。その答えによって選ぶべき環境は180度変わります。
もし「どうなりたいか分からない」というのであれば、まずは客観的な視点を取り入れてみてください。
弊社が独自開発した治療家に特化した診断ツール「職場適性検査」では、いろんな質問に答えることで自分の価値観や治療家としての理想像が見えるようになっています。
無料で3〜5分程度で気軽にできるので、これから治療院業界で就活・転職を考えている人には全員に受けてもらいたいくらいの自信があるツールになっています。

