2025.05.10
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【整骨院の紹介採用】“友達の紹介”で決めて、本当に大丈夫?リファラル採用の裏側

治療院業界への就職・転職で、友達や先輩に「うちの整骨院に来ない?」と誘われた経験はありませんか?

これは「リファラル採用(紹介採用)」と呼ばれる方法です。

一見、信頼できそうな制度に思えますが、そこには意外な落とし穴もあります。

「紹介されたから」「誘われたから」という理由”だけ”で職場を選ぼうとしているなら要注意です!

こんな人におすすめ

  1. 担当制で患者さんをしっかりみれる職場で働きたい
  2. 今の職場は担当制度がなく、不満に感じている
  3. 整骨院への就職・転職で、院の選び方に悩んでいる

まずはこの記事を最後まで読んで、整骨院業界に多いリファラル採用について知ってください。

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

整骨院業界のリファラル採用とは?なぜ紹介で就職が決まるのか?

そもそもリファラル採用とは、既存社員からの“紹介”を通じて新しい人を採用する方法のことです。

選考の流れが簡略化されて内定までが早いケースも多く、就職・転職先が“すぐに決まる”ことも珍しくありません。

整骨院業界のリファラル採用の例

  1. 友達の紹介で整骨院に入った
  2. 学生時代の先輩に誘われて就職した

一方で、見えにくいデメリットもあります。

紹介という性質上、お互いの希望や条件があいまいなまま話が進み、結果としてミスマッチが起こることも少なくありません。

さらに背景には、整骨院業界特有の事情や人材採用コストの高さもあります。

整骨院業界は人手が欠かせない労働集約型の業界。現場では常に人手が求められているため、人を採用するためにはいくつものサイトに求人票を掲載するなどかなりの手間とお金がかかります。

そんな中、整骨院を運営する企業(特に院長や経営者)は“できるだけ安く・早く”人を採りたいと考え、今いる社員に「誰かいない?」と頼るリファラル採用が生まれるのです。

一見安心できそうな「紹介」ですが、その裏側には業界特有の事情や企業側の都合があります。

ここまでリファラル採用の基本的な内容を解説しましたが、実は整骨院業界のリファラル採用は要注意

次では、弊社が数多くの治療家の就職・転職支援の中で見てきた「危険なリファラル採用」をご紹介します。

要注意!紹介でも安心できない危険なリファラル採用

「友達が働いてるから安心」「先輩に誘われたから大丈夫」
でもその“安心感”こそが、リファラル採用の落とし穴になることもあるのです。

整骨院業界は常に人手不足なため、企業側はできるだけ安く人材を確保したいと考えます。

その結果、最近ではこんなケースが増えています。

危険なリファラル採用の例

  1. 職場を辞めたいと考える社員が「自分の後釜」として紹介する
    →「いい職場だよ!」と言いながら、自分が辞めるための紹介であることも。
  2. 紹介するとボーナス報酬がもらえるから、とりあえず誰かを紹介する
    →リファラル採用を行う院の中には、紹介から採用が決まったら報酬を渡すケースも。金銭目当てなので、紹介する時も職場の良い部分しか伝えない。

このような紹介で入社すると「話が違った」「思っていたより大変だった」とミスマッチが起こりやすくなります。

もちろんリファラル採用の中には、信頼できる友人や先輩からの紹介であったり、職場の良い所だけでなく働きづらい所まで正直に教えてくれた上の紹介もあります。

でも「紹介された」というだけで決めてしまうと、似たような状況になる可能性もゼロではありません。

決して「紹介だから安心」と思い込まず、自分の目で職場を見て、条件を確認し、「本当にここで働きたいか?」をしっかり考えることが大切です。

整骨院に誘われた時に考えるべきことと、紹介への正しい対応

リファラル採用は、本来「心から薦めたい職場」があって成り立つものです。

しかし現実には、紹介者に報酬が支払われることも多く、「本当に薦めたい」よりも「とりあえず紹介して報酬をもらいたい」と声をかけてくることもあります。

たとえ友達や先輩からの紹介でも、頭の隅では「この紹介には報酬が絡んでいるかもしれない」という視点を持っておきましょう。

実際に「うちの整骨院で働かない?」と声をかけられた時は、即決してはいけません。

紹介者に以下のような質問をして、「自分が働きたい職場なのか」を冷静に正しく判断しましょう。

紹介された時に聞くべきこと

  1. 今の職場についてどう感じているか
  2. 勤務日の1日の流れを聞く
  3. どのような患者が来て、どのような方針で治療をしているのか

こうした質問を通じて、この紹介が心からのおすすめなのか、とりあえずの紹介なのかが見えてきます。

紹介はあくまで選択肢のひとつに過ぎません。
就職先を選ぶということは、あなたの将来を選ぶということ。
紹介された職場が合わないと感じたら、流されずにしっかり「NO」と伝えましょう。

紹介に頼らなくても良い職場は見つかる!

現時点で就職・転職活動をしている方の中には「この紹介がないと良い整骨院に就けないのでは?」と思うかもしれませんが、それは誤解です。

実は優秀なスタッフが集まる治療院ほど、紹介に頼らない採用活動をしています。

むやみに誰かを紹介することは、職場の質にも関わるためです。

人の紹介だけで採用は行わず、面接前の見学を推奨していたり、働く人の雰囲気や現場の空気感を重視しているのが特徴です。

また、「採用」と「教育」は切り離せない関係でもあります。

紹介で人を採用するなどして採用コストを削る企業ほど、入社後の教育にもお金や時間をかけたがらない傾向があります。採用された働き始めたは良いけれど、技術を身に付けられない職場かもしれません。

まとめ

紹介から就職・転職が決まる「リファラル採用」は、一見安心そうに見えて、そうでもありません。

誘われたからといってすぐに決めるのではなく、「この職場は自分に合っているか?」を冷静に見極めることが大切です。

弊社じんじあいであは、治療院業界特化の就職・転職をサポートしています。

これまでサポートした方の中にはリファラル採用で失敗して転職先を探している若手治療家もいましたが、技術が身に付く優良治療院見学ツアーや個別相談を経て、理想の就職先への転職を成功させました。

この業界には、あなたが思っている以上にたくさんの整骨院求人があります。
弊社では非公開求人も含めてたくさんの整骨院の求人を取り扱っており、本当に自分に合った職場を見極めるために、就職前の院の見学や治療体験もサポートしています。

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