2024.11.16
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マニュアル治療の実態は?整骨院の効率化&技術とメリット・デメリット

整骨院への就職・転職を考えている方は「マニュアル治療」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この記事をおすすめしたい人

  • マニュアル治療のリアルな実態を知りたい
  • 今の職場がマニュアル治療をしている
  • 今の職場にマニュアルが全くない

今回はそんな方に向けてマニュアル治療の実態と本質を解説しながら、メリットやデメリットを解説していきます。

この記事の監修者

株式会社じんじあいであ

代表取締役・塩田
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1986年生まれ。千葉市出身。3児の父。 2018年(株)じんじあいであ設立。 整骨院業界に採用という角度から貢献するため、教育・運営・店舗展開なども他面的にサポート。 人材供給だけでなくフォローアップ、院運営のコンサルティングも行う

そもそもマニュアルは何のため?

そもそもマニュアルとは「業務のやり方やルールをまとめた書類」のことで、複雑化した手順を体系化してまとめたものです。

一般的にはどの業種にもマニュアルがあり、日頃利用している飲食店やスーパーなどで勤務する人も何かしらのマニュアルを元に働いていることがほとんどです。

しかし、治療の業界では「マニュアル」が悪いように言われることも多く、マニュアルのない治療院で働きたいという方も多いのではないでしょうか?

ただし現実には、マニュアルがないからこそ大変なこと・苦労することもあります。

そこで今回はマニュアル治療の実態として、そのメリットとデメリットを詳しく解説します。

この記事を読みながらマニュアル治療のことを正しく理解し、自分が整骨院に就職や転職をする際にどちらの方が働きやすいかを考えてみてください。

マニュアル治療のメリット

あまり良い印象がないマニュアル治療ですが、実はたくさんのメリットがあります。

  • ・教育や指導が分かりやすい
  • ・患者の治療体験に一貫性がある(治療の再現性が高い)
  • ・新人の治療家も一定水準の治療を提供できる

このように治療家の学びやすさが向上し、治療の一貫性を確保できるのはマニュアル治療の大きなメリットです。結果的に、経験が浅い若手治療家でも数ヶ月である程度のレベルの治療ができるようになります。

また、マニュアル治療と一言で言っても様々で、接客から鑑別、治療、通院指導まですべてガチガチのマニュアルで固めている治療院もあれば、マッサージのみマニュアル化して治療は比較的自由にさせてくれる治療院もあります。

マニュアル治療は決して悪い点だけなく、働く皆さんにとって働きやすい環境である可能性もあることを知っておきましょう。

アニュアル治療のデメリット

一方、マニュアル治療にもデメリットがあります。

  • ・自分で考える機会が少なくなる可能性がある
  • ・患者一人一人に合わせたアプローチがしづらい
  • ・治療家の得意文化を活かしづらい

このようなデメリットは、総じてマニュアルに頼りすぎることで発生します。

例えばマニュアル治療は教育面では理解し易いかもしれませんが、自分で考える機会が少なくなる可能性があります。マニュアルがあるからこそ「この症状はこういうものだ」という固定観念ができてしまい、痛みの原因を多角的に考える機会が少なくなってしまいます。

また、治療の点では患者一人一人に合わせたアプローチが難しくなり、柔軟な対応が取りづらくなる可能性もあります。柔軟なマニュアルであれば例外として対応できることもありますが、会社が作ったマニュアルに拘束力があり例外を認めないスタイルだと柔軟性は失われます。

このようにマニュアルに頼りすぎると、結果的に「この患者さんには、このアプローチが良いのでは?」という個人の考えが反映できなくなり、自分のやりたい治療ができない・患者が抱える根本的な原因に向き合えないと転職する治療家が出てくるのです。

実際に同じように「肩が痛い」と言う患者さんが二人いても、原因は人によって異なりますよね。

皆さんが興味のある治療院のやり方を見極める場合は、マニュアルの有無だけでなく、何に対するマニュアルなのか、そしてどの程度柔軟性があるマニュアルなのかをしっかり見極めてみてください。

重要なのはバランス。転職があなたの強みになる

ここまでマニュアル治療のメリットとデメリットを解説しましたが、本当に伝えたいのはあなたにとって何がベストか考えてみよう」ということです。

マニュアル治療が良いか悪いか?この答えは、あなたがどのような働き方をしたいか?どのような治療家になりたいか?によって異なります。

また、もし今働いている職場に不満があるのなら、転職があなたの強みになる可能性もあることも知っておいてください。

例えば、マニュアルのない個人院で働いていた治療家が、柔軟なマニュアルがあるグループ院に転職すると、自分で考えながら治療ができる人材として重宝されるでしょう。

一方、マニュアル治療をしていたグループ院からマニュアルのない個人院に転職すると、基礎となる土台はしっかり身についているため、技術を磨けば良い人材になります。

じんじあいであは整骨院業界で働く若手治療家の転職をサポートしています。

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まとめ

この記事では、マニュアル治療の実態についてメリットとデメリットを解説しました。

マニュアルがあることで新人でも安定した治療を提供できるようになる一方で、患者に応じて柔軟に治療をしたい場合はデメリットを強く感じるかもしれません。

自分がどんな治療家になりたいのか、どのような働き方を求めているのかを考え、現在の職場や将来の転職先を選ぶ際の参考にしてください。

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